血糖値の上昇を抑える【マルベリー】
2025年4月
薄着になる春。新年度の始まり、新しいことに挑戦する良い時期です。
マッサージと健康や美容にも良いティザンヌの相乗効果で、新たな前進を応援します。

日本では「桑(クワ)」として知られるマルベリー。
マルベリーの葉や根は洋の東西を問わず、各地で古くから民間薬として用いられてきました。
生糸の原料となる蚕のエサとして重要な植物であり、養蚕の盛んだった1930年代頃までは日本全国で多く栽培され、里山の風景をかたちづくっていました。
🍃桑の葉に特有の成分があり 糖尿病予防に効果を発揮
マルベリーの葉は健康に役立つ様々な成分を含みますが、中でも特徴的なのは、デオキシノジリマイシン(DNJ)と呼ばれる成分です。
DNJは体内で二糖類を分解する酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害することで余分な糖の吸収を抑え、食後の血糖値の急激な上昇を抑えます。
そのため高血糖によって起こる糖尿病をはじめ、生活習慣病や肥満の予防・改善効果が期待できます。
この他にもクロロフィルやフラボノイド、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど有効成分を豊富に含むマルベリーは、健康サポートに大いに活用したいメディカルハーブです。
🍃マルベリーの葉の機能成分
デオキシノジリマイシン(DNJ)
食事で摂った糖質の分解を阻害して、食後血糖値の上昇を緩やかにします。
吸収を抑制された糖は腸で善玉菌のエサになり、腸内環境を整えて便秘やお腹の ハリを改善します。
γ-アミノ酪 酸 (GABA)
アミノ酸の一種。脳で抑制性の神経伝達物質として働き、イライラやストレスを和らげます。
内臓の働きを高め、血圧を下げたり中性脂肪を抑えたりする効果 も期待されています。
クワノン
フラボノイドの一種。皮膚のメラニン色素の生成を阻害して、シミやくすみの予防に役立つといわれ、化粧品にも使用されています。
フィトステロール
脂質の一種で植物の細胞膜を構成する成分。食事で摂ったコレステロールの小腸での吸収を妨げる作用があり、高コレステロール血症や肥満の予防・改善に役立ちます。
クロロフィル
葉緑体に含まれている色素成分。体内の有害物質の解毒作用や消臭・殺菌作用をもつ他、発がん性物質の吸収を阻止することにより、がんを予防する可能性が 期待されています。
ケルセチン
タマネギの皮の色素としても知 られるフラボノイドの一種。強い抗酸化作用をもつ他、脂肪の燃焼促進、アレルギー症状緩和、血糖値降下など様々な作用が報告されています。