ネトルとペパーミントの抗アレルギー ティザンヌ

ネトルとペパーミントのティザンヌ

 遂に、花粉症になってしまいました。今まで、くしゃみが出るのも、目が何となくかゆいのも、春の風にチリやほこりがあるからだと自分に思い込ませていましたが、毎日目がかゆいので、もう開き直るしかありません。そこで、もう今更遅いかと思いますが、この度は、抗アレルギー対策のティザンヌを一つ。

 ネトル(和名:西洋イラクサ)は、アレルギー対策のハーブとして、ヨーロッパでは古くから親しまれてきました。特に春の「花粉症」対策には「春季療法」として、冬の終わりから集中的に取り入れられています。まろやかな旨味がありますが、草っぽい香りには好き嫌いがありそうですので、ペパーミントとのブレンドですっきりした飲み易い風味に仕上げました。
来年は2月頃から、しっかり対策しておきたいものです。

ネトルについて
ネトル

 ヨーロッパ原産のネトルはビタミン、ミネラル、フラボノイド、食物繊維、タンパク質など幅広い栄養素をバランスよく含むことから、天然のマルチビタミンとも呼ばれています。ネトルには様々な効果がありますが、中でも特徴的なのは、浄血・造血作用と、花粉症などのアレルギー症状の緩和作用です。体内の老廃物の排出を促して血液をきれいにすると共に、豊富に含まれるクロロフィルや鉄が造血を助けるため、貧血をはじめとする血液のトラブル改善に役立ちます。
アレルギー疾患では、アレルギー体質そのものに働きかけて改善に導くと言われ、ヨーロッパでは春先に起こるアレルギーなどの不調を予防するために、冬の間からネトルのハーブティーを集中して飲む療法があり、「春季療法」と呼ばれています。
 ティーの他、バジルのように、ペースト状にしてパンやクラッカーにのせて食べたり、食べ物に練りこんだり、様々な取り入れ方があります。日本でも高原に行けば生えている生命力の高い野草ですが、ネトルの葉や茎には細かい棘があり、触れると、毛虫に刺されたようなピリピリとした痛みを感じる場合もあります。採取や料理には注意が必要です。

 私の暮らしていたベルギーでも、ネトルは、公園や道端のちょっとした所に、タンポポと同じくらいの「雑草」として生えていました。子供には、「棘が刺さるから触らないように気を付けて!!」と言い聞かせていたものです。そんな、口うるさい母親の私も、何度かうっかり触って痛い思いをしたことがあります。痛みや痒みは、数時間から数日のうちに消えます。
生命力を感じる植物の一つです。