マッサージの後に「ティザンヌ」を。
マッサージ後には、水分補給が不可欠。巡りが良くなった体から、老廃物を出しやすくするためですので、冷たくないお水、白湯でも十分です。
では、なぜわざわざティザンヌをお勧めしているかと言いますと、ある意味「自己満足」です。
美味しい、身体に良いと共感してくださる方が一人でもいらっしゃれば、という想いでお出ししております。

ベルギーで美容室の地下でマッサージ業を始めた時に、美容室のA子さんが美味しいハーブティーやルイボスティーをお客様にお出ししていました。存在は知っていたものの、今まで、それ程好んで飲んだことがなかったので、入手先を聞けば、美容室のお客様で日本人の方が、フランス人のご主人とやっているお茶とコーヒーの専門店で売っているということ。
そのお店で、色んなフレーバーのハーブやドライフルーツ、世界のお茶に開眼したのが始まり。一般的なハーブティーと言われるものだけではない、ノンカフェインの飲み物のバラエティーは広く、発見は楽しいものでした。

ヨーロッパでは、エコとかビーガンとか、極端に食に気を使っている人が多いためか、自然食の専門店や植物系の飲み物の専門店も年々増える一方です。東洋の漢方のように、効果効能を目的としたフィトテラピー(植物療法)として、ハーバリストと呼ばれる専門家が症状に合わせて処方する専門店も多くあります。古くは中世の薬屋さんのような仕事です。
一方で、効き目も期待しながら、味や香りも楽しんで日常生活の中の嗜好品として親しまれています。レストランや友人宅での食後の飲み物でも「コーヒー?紅茶?それともティザンヌ?」と尋ねられるほど、その地位は確実に定着しております。
私が住んでいたブリュッセルには、そんなお店が多々あって、季節や好みに合った多種のブレンドをお店の人との会話を楽しみながら香りをかいで選ぶのが大好きでした。専門店では、ハーブを知るワークショップや、近くを散策しながら草木のことを教えてくれるお散歩の会などもあり、より一層ティザンヌの世界に引き込まれておりました。

こんな美味しさや素敵な飲み物を知って欲しい。ティザンヌを出す「ティーサロン」を開くのは、到底夢ですが、せめてマッサージに来られたお客様に、その時期にあったティザンヌを提供し、美味しさを発見していただけたら嬉しいです。
