ベルギー・フランスのクリスマスの食事
「あちらのクリスマスって何を食べるの?」
クリスマスの過ごし方と共に、この質問もよくされます。フランスで3年、ベルギーで19年暮らし、フランスの家族とクリスマスを過ごしたヨーロッパ生活を振り返り、(忘れないうちに)記しておくことに致します。
クリスマスのご馳走はマラソンだ!
apéritif(アペリティフ)まずは、食前酒で乾杯。
食卓につく前に、リビングでソファーに座ったり、ツリーを囲んだりしておつまみを食べながら会話を楽しみます。クリスマスは、やはりシャンパンで乾杯です。
私が初めてクリスマスディナーにおよばれした時は、あまりのシャンパンの美味しさに、お代わりを数杯して、そのまま酔っぱらって、ディナーが食べられなくなってしまいました。それ以来、アペリティフには要注意しています。
特に、クリスマスのおつまみは、ナッツやスナック菓子ではなく、ミニパイや高級食材の乗ったカナぺだったりするので、ここも食べ過ぎに要注意!
Mise en bouche (ミーザンブッシュ)日本の付け出し的な・・・
さんざん会話を楽しんだ後、やっとテーブルに着くと、お皿に小さなお料理が。
日本の付け出し的な、小さなサラダやテリーヌ的な冷たい料理でワインを開けます。
Entrée (アントレ)前菜
クリスマスの前菜としてポピュラーなのは、フォアグラのテリーヌや、スモークサーモンです、
フォアグラは、最近では動物愛護の観点から避けられる傾向にありますが、それでも人気のクリスマスメニューです。スパイスやはちみつ、木の実やドライフルーツの入ったパンと共に食べたり、イチジクのジャムと一緒にいただくと、止められない美味しさ!です。フォアグラには、甘い白ワインのペアリングが人気です。
Plat(プラ) メインディッシュ
基本、お肉料理ですね。
七面鳥、地鶏などの丸焼きがオーソドックスですが、鹿やイノシシなどのジビエを食べることもあります。
お料理は、大皿で食卓に運んで、それぞれのお皿に盛りつけるのが一般的な食べ方です。サーブする側は、それぞれの好みの焼き具合を聞きながら、お皿に盛りつけていきます。
こってりお肉には、赤ワイン!
Fromage (フロマージュ)チーズ+サラダ
数種類のチーズの盛り合わせがドドーンと出てきて、好きなものを好きなだけ自分の皿に取り分けるのが一般的。一緒にパンとワインとフルーツやサラダをすすめられることも。これだけでも一食分になりそうな量です。
Dessert (デザート)
クリスマスのケーキと言えばLa Bûche de Noël (ブッシュドノエル)切り株の形をしたケーキ。
バタークリーム、コーヒー、チョコレート、グランマルニエというお酒も効いていて、実際には子供にはあまり人気がありません。最近では、アイスケーキが人気どか。
Boisson (ボワッソン)食後の飲み物とさらに“甘いもの”
コーヒー、紅茶、ハーブティー、食後酒(リキュール酒)などと、チョコレートやビスケットをいただきます。
本当に、長い長い、クリスマスの食事!乾杯から最後のコーヒーまで、かるく3時間以上はかかります。
年に一度の大イベントです。